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日々小実験

匂いが分からない〜パーキンソン戦記2

 

 

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整形外科に行くことになったのはちょっとした事故に遭ったから。

 今年の3月スロージョギングをしていたら、後ろから乗用車に接触されて転倒しました。

 昼、狭い道の左側を走っていたのですが、突然軽い衝撃が右足に。

 後方から来た車の左前部分が右足に接触し転倒。

 幸いスピードが出ていなかったので大事には到りませんでした。

 プリウスって静かですねえ。

 イヤホンをしていたとは言え全く気づきませんでした。

 運転されていた方は追い抜かせると思ったとのことで。

 ともかく結局右足の親指を痛めて整形外科に行くことになったのでした。

 いちおう肩とか腰とかのレントゲンやらMRIをとって異常はなく、親指は捻挫ということでしばらく通院することに。

 問診のとき、先生から足は「その手の震えはどうしたの?」と訊かれました。

 私は、震えは一年くらい前からで、神経内科に行って、検査をして特に異常がない、といわれたことを話しました。

「異常ないことはないと思うけどな。MRI撮った?」と先生はおっしゃいます。

 MRIは撮っておらず、血液検査と尿検査しかやらなかった旨答えると、先生は「MRIは少なくともはやってもらった方がいいよ。このあたりだとたとえばM神経内科とかに行ってみたら」と教えて下さいました。

 やっぱりこの震え普通じゃなかったのかー。

 

 翌々日、さっそくM神経内科に行ってみました。

 まず先生の問診です。

「ずいぶん震えてるねえ」と右手を曲げたり伸ばしたりされました。

 以前行った神経内科の血液検査と尿検査の結果表やお薬手帳を見せたのですが、「血液検査や尿検査ではなあ」と少しあきれた顔をされました。

「まずMRIを撮りましょう、そのあと匂いの検査をします」とおっしゃいました。

 匂いの検査?意味がわかりません。

 MRIを撮ったあと、別室で看護師さんと匂いの検査です。

 看護師さんが容器の匂いを嗅ぐように指示します。

 で、解答用紙に 1 線香 2 墨汁 3 ニス といったように選択肢があり、今の匂いがどれかを選びます。わからないときは「わからない」と答えます。

 それを20問やったのですが、ほとんどわからないのです。

 

 しばらくして、診察室に入って先生からのお話です。

MRIは問題がなかったですが、匂いはぜんぜん分からなかったね」

 はい、と私は答えました。

「匂いが分からないというのは実はパーキンソン病の症状なのです」

 ああ、思い出した。

 2015年に日光に行ったときみんなが硫黄の匂いがすごいといっていたのに一人だけ感じなかったんだ。

 家の猫が間違えてカーテンにおしっこをしてもその匂いが分からなかったし。

「たぶんパーキンソン病だと思うけれども、今度は大きな病院で別の検査を受けてきて下さい」

(つづく) 

 

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